2019.1.11

Lyrics quoted from Beyond / Daft Punk

 

Dream beyond dreams
Beyond life
You will find your song
Before sound …

出遅れてしまったけど、あけまして、おめでとうございます。年末年始は素敵な方々にたくさん会えて、普段よりもいっそうたくさん眠れて、家の中の小さいひとびととたくさん遊びました。予定を詰め込みすぎず、よい時間だったと思う。写真は雪が降ったある日に、小さいひとびとと雪だるまを作ったときのものです。

家の小さいひとびとにしっかり向き合っていると、彼女たちは、自分たちの魂に、とても正直に生きているであることに気付いた。たくさん笑うし、たくさん泣くし、たくさん質問するのは、彼女たちの魂が、飛び跳ねるようなエネルギーに満ちているからだ。何もない場所に遊びを生み出し、周りの人たちの心を満たしていく。大人というよりは、動物に近い、人間の原点みたいな存在。

小さいひとは、大人よりも圧倒的に直感的で、本能的だ。その姿は動物のようだし、その魂は自然の一部のようにも感じる。とはいえ、2歳7ヶ月になった娘のほうは、この年末年始でだいぶ会話や思考能力が向上してきた。鼻を鳴らして匂いを嗅いでたら「ワンちゃんみたいだね」と笑うし、突然「きょうは、昨日の明日で、明日の昨日だよ。」というので、その意味を考えて反芻するのにぼくは半日もかかったりする。親としては、どんな大人になるのか楽しみでもある一方で、小さいひとが小さいときにしかない美しさ(外見上ではなく、存在としての)や幸せも感じていて、いつも、この瞬間を忘れないでほしい、と思っている。

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小さい人の存在としての美しさは、魂と考えていることと行動とが、すべてぴったりと一致していることに由来していると思う。動物や自然に近いと思ったのは、たぶんこれが理由なんじゃないか。

 

大人においても、この一致をみることはとても大事なことだと思っている。哲学と、思想と、行動と、背景と、そのすべてが一致していること。一貫性といってもいい。ぼくが一目で「なんとなくだけど、この人は信頼できるな」と思う人は、ここがはっきり際立っている。僕もそうありたいと思っている。真の意味でのリーダーシップを生み出す要素、と言ってもいい。英語では、integrityという言葉で表される。

年末年始でぼくの気力を奪ったのは、そういう人たちとは全く真逆の、既存社会のルールの「抜け穴」を我が物顔で通行して、ステークホルダーの声に耳を預けることもなく、自らのみが高得点を上げようとする「倫理観のないゲーマーズ」の方々でした。

成長以外の価値観や目的を持たない経営者の、なんと醜悪なことか…。そもそも、前沢氏は、今回の行為が何を目的に行ったのかを正式にアナウンスしていません。「日頃の感謝を込め」て行うにも関わらず、対象をZOZOのステークホルダーに限定しない、その上で集まったRTに対して「みんなが欲しいのはお金じゃなくて夢なんだなって思う」と発言をした上で、前沢氏による恣意的な選出を行った、でRT数のレコードとフォロワー増を喜んで、社会に還元したと胸を張る、みたいなちぐはぐさ、合目的性の無さ。

結局何がしたかったのか? 当然、最後の「RT数のレコードとフォロワー増」が、彼にとってもっとも手応えを感じた反応でしょう。でもスパム行為に該当しないように、はっきりとそうは言わずに、意識的にグレーゾーンを通行した。WELQとかライブドアの問題と一緒で、組織内部に倫理を持たず、顔を合わせて商売する信頼感にも頼らず、PCやスマホの画面越しのダイレクトな欲望に支えられて成長するネットベンチャーの成れの果てを、垣間見ました。

ああ、気持ち悪い。倫理観や美意識があまりにも無さすぎる。応募した人たちを咎めるつもりはないですが(お金がほしいのはまあ百歩譲って仕方ない)、気持ち悪さを感じなかったり表明しなかった人たちに対しては、「それはなぜなのか?」を問いたいと思っています。

これからの時代で、倫理観や美意識、本当の意味での哲学の欠如したリーダーシップなど砂上の楼閣に過ぎない、ということは、こちらの本に分かりやすく書いてあり、おすすめです。

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年末年始に考えていたことのもう1つは、深い「問い」はどこから生まれてくるのか、ということだった。東海若手起業塾を通じて、メンターとしてとても優れた方々が、深く刺さる「問い」を次々に生み出す現場を目の当たりにして、これは自分もできるようになりたい…!と思ったのでした。

最初は「問い」を生み出す技術があるのかと思ったけど、年末の「教えて船木さん」というクローズドイベントに参加して、ああ、そうではないんだな、と気がついた。これは技術から生み出すものではない。正確に言えば、技術は上澄みの一部でしかない。

坂本 恵利子さんの投稿 2018年12月28日金曜日

 

「問い」の原料みたいなものは、地球の回転軸のように、自らの中にある価値観の軸と、目の前の人の軸がどれだけ違う方向を向いているかを、認識することによって生まれる。それを加工して、目の前の人の手がとどく限界の一番遠いところよりも、圧倒的にはるかかなたに、ボールを投げることで、目の前の人自身に、自らの価値観を見つめ直させることが、「問い」なのだと、思うようになった。

そのためには、自らの価値観を誰よりも深く深く掘り下げなくてはならない。自分はなぜここにいるのか。何を大切にしているのか。何を美しいと感じるのか。何を目指しているのか。どんな状態にありたいのか。これは、いっぽうで自らの内面を掘り下げて、いっぽうで世界と真摯に対話して、その出会うところを探しながら、自らの道を問い続ける「哲学」でもある。

日本NPOセンターの「NPO事業評価コーディネーター」の研修の最終日、怒涛の情報量とこれからやるべきことの多さで頭がクラクラになりながら、EC(評価コーディネーター)に必要なものは「真・善・美」である、という答えにたどり着いた。今思い起こすと、あれは間違っていなかったと思う。評価を使うのであれば、価値とは何か、という哲学の領域を考えることが絶対に必要になる。

では、NPOが立脚する、「市民社会」の哲学とは何か。市民社会は何によって支えられ、何を目指しているのか、ということを、語れる人は少ない。NPO向けの運営ノウハウやハウツーは溢れてるけど、ノウハウやハウツーにしたとたんに、哲学や倫理観は大幅に圧縮して不可視化される、ということに、多くの人々は気がついていない。

だからさ、みんな、もっと一緒に考えようよ。
正しさを戦わせる論戦でなく、時間をかけて、質の高い議論をしよう。
謙虚さと自由な発想を組み合わせて、力を合わせたら、一人では到達できない場所に行けるはずだよ。

休眠預金のこともすごく大事だけど、本当はここに書いたことに比べたら、小さいことだと思っています。

There’s no such thing as competition
To find a way we lose control
Remember, love’s our only mission
This is a journey of the soul 

The perfect song is framed with silence
It speaks of places never seen
Your home’s a promise long forgotten
It is the birthplace of your dreams

みなさんの2019年が、良い年になりますよう!