2018.11.27

11月2日に、ジャズトランペッターのRoy Hergroveが亡くなった。
烟った音色とチャーミングで品のある旋律、何よりジャストから後ろ目を自在にコントロールするグルーヴ感が随一で、作曲やアレンジの腕も一流、時代を代表する素晴らしいアーティストでした。ぼくは彼の曲を数えきれないくらい聞いて、演奏した。彼の曲やグルーヴ感は、ぼくの一部になったと思う。まだ40代で、あまりにも若かった。本当に残念です。

特におすすめの3曲。

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11月には2件、「NPO評価」についてのイベントで話をする機会がありました。

1つ目は、【「次の時代」のソーシャルアクションを展望する】。怒涛の勢いでやってくる「休眠預金+社会的インパクト評価」のスキームとは、その流れの背景や懸念、現場のNPOが本当にすべきことは何か?というのを紹介することが目的でした。同様のリアルなイベントは各地で開催されているけど、オンラインのイベントはおそらく初で、何かの意味があったんじゃないかと思います。正直なところ、かなり手に余る話題だったけど、無理やりにでも整理できたのは良かった。

参加者の感想は下記に。SNSで感想をシェアしたら、参加費は無料になる、という素敵ルールでした。とにかく今は「共通理解と問題意識を持った人を増やし、議論のシーンを拡大する」ことが必要なフェーズなので、各地に語り手を作ることができたのは嬉しいです。

『「次の時代」のソーシャルアクションを展望する』を開催しました。開催のきっかけは、鹿児島に戻ってフィールドが変わり「これって成果をどう評価するの?」と、自団体や福祉の現場、まちづくりに関わることで感じたことでした。自団体も評価制度を…

米蔵 雄大さんの投稿 2018年11月18日日曜日

 

昨日は『「次の時代」のソーシャルアクションを展望する』に雄大くんと参加。米蔵さんプレゼンツで小池さんが講師。津富先生のコメントもいただきながら、とても濃密な時間を過ごさせていただきました。NPOや社会事業に関わっている人なら、ほとんどの人が…

天野 浩史さんの投稿 2018年11月19日月曜日

 

米蔵雄大さんのお誘いで、『「次の時代」のソーシャルアクションを展望する』に参加しました(zoomのチャットでコメントを書いていただけです。すみません)。まずは、小池達也さんのまとめが素晴らしかった。彼はどんどん情報をきちんと整理していく…

Tsutomi Hiroshiさんの投稿 2018年11月20日火曜日

 

資料はこちら(結局、一部作りかけのままですが)。また、背景をもっと深層まで理解したい方は、下記リンク先を参照いただくとよいと思います。

【開催報告】第2回市民社会創造ラボ(日本NPOセンター)

地域のコモンズと評価に関する研究会:中間報告会 発表資料

 

 

2つ目は、【市民セクター全国会議2018  分科会2  評価がNPOの力になる ~地域から見つめ直す評価の原点~】。ぼくの役割は、①資金提供者や外部評価者などから「与えられた」評価指標に振り回されるNPOを少しでも減らすこと、②自らの団体の成果(アウトカム)を自ら定義し、自らそこにむかって事業や組織の改善を行うことができるNPOを少しでも増やすこと、の2点を目的として、「評価をNPOの力にする」ために必要なことを伝えることでした。

資料はこちら。また、文字起こしをしていただいたブログ記事はこちら。

【レポート】市民セクター全国会議2018(2018年11月22日開催)(日本財団 荻上健太郎さん)

 

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営利企業の第一義が「利益を上げる」ことにあるのに対し、非営利組織は多様な価値観や、特に「聞こえにくい声」に基づいて、活動を展開し、成果(アウトカム)を生み出すことが重要な存在意義なはず。「成果」は、課題の深さや構造によって、外側からはものすごく見えにくかったり、場合によっては全く見えないかもしれない。なので、当事者や現場から遠い外部の資金提供者や支援者が、組織毎(ないし事業毎)に適切な評価軸を設定することは、原理的には「できない」と思っていた方がよいと思う。

さらに、「市民セクター全国会議2018」の分科会4では、服部広隆さん(NPO法人福岡すまいの会)が「見えにくい課題のほうが支援困難度が高い」という指摘をされていた。

市民セクター全国会議用で作った置き去り社会の分析マップを、「使わせて欲しい」ってご依頼が結構あって、こんなもん著作権ガタガタ主張するもんでもないので、フリー素材のJPEG化してみました。置き去り社会の説明の一助になれば。SDGsで何をすべきなのか、考え直す一助にぜひ!

服部 広隆さんの投稿 2018年11月25日日曜日

 

なので、事業体単位での評価という視点では、①外部ではなく内部や、当事者が主体の評価を行うこと。さらに、②結果や成果を評価する以上に、「自らの団体にとっての役割と成果を自ら定義し、自らそこにむかって事業や組織の改善を行うこと(ニーズ/セオリー/プロセス評価)」の実施有無を重視するほうが、非営利組織の本来の意義を尊重した支援ができる、のではないかと思います。少なくとも、ぼくが目指す「自分たちの地域社会を、自分たちで持続可能に運営する」状態には、近づくことができる。

むしろ、外側からものすごく見えにくいほど困難な課題に対して、その構造を解きほぐし、解決にむけての過程が見えたり、さらにそのプロセスを改善するような評価ができれば、他の団体にとっても学びになるし、現場の支援レベルも向上する。「事業体単位での学び」から、「地域やコミュニティ単位での学び合い」を生み出すことで、PDCAサイクルのスケールを拡大し、より社会を面的に支えることができる。こういった複層構造を社会にいくつも構築することこそ、社会課題を解決するための重要なイノベーションでは、とすら思います。

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「自分たちの地域社会を、自分たちで持続可能に運営する」ことが、自分がこの働き方をする目的なのだと気が付いて、言語化できてから、自分のやるべきことの選択や、日々の判断、社会への向き合い方を決めることがとても楽になった。非営利的な活動や事業を展開するのであれば、「評価」があろうとなかろうと、初めにやるべきことは、営利ではない目的とは何か、自分たちの価値観を確認することだと思う。

冒頭の話題に戻ると、Roy Hergroveが受け入れらない人もいるはずだと思う。万人にとっての「素晴らしいトランペッター」は存在しない。他人が与えた価値観に縛られていたら、新しい時代を創るアーティストも、NPOも、人間も、育つのはむずかしい。

人が生きる上での個々の違いや多様性を認め合って、その違いがあるままでも生きていける社会にしよう、というまっとうな願いが、現代社会の根底にあるはずだと思うので、そこに資するような評価や活動を展開していきたいです。