2018.05.28

小さな畑から、美味しいイチゴを毎日20個くらい収穫しています。赤いのはもちろん美味しく、少し緑色がかっていても木苺のような草の香りがします。

春から初夏にかけては、山菜、筍、山椒、よもぎ、苺など、ほとんど週替わりで旬の美味しいものが変わっていく、楽しい季節です。しかし残念なことは、ぼく自身が今年、筍を掘ったり、畑に入ったり、体験や実感することが全然できていないこと。せっかく田舎に住んでいるので、生活の中での「農村的暮らし」率を、将来的にはもう少し高めたいと思っています。

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ちょうど一年前の同じ季節を振り返ると、ぼくは来年のこの季節を平穏に楽しめるかどうか、結構本気で不安を感じていたことを思い出す。

現実に起きている事象を誠実・論理的に観察して、非線形で訪れるリスクを把握しようとしていた人は何人もいて(例)、「何月何日ごろはリスクが高そうだ」とか「この地域が特に危険性が高い」とか、まるで天気予報のように未来予測が行われていた。

こういう大きな問題を捉えるときには、まず「自分自身の生命や生活」を基点として、その次に「自分」をどんどん他の立場の人に置き換えて考えていく、というのがオススメです。例えば、ぼくの場合は、たまたま日本に生まれた、たまたま男性に生まれた、たまたま東京に生まれた、たまたま健康に生まれた、たまたま大地震の被災地に住まなかった…などで、これを他のパラメーターにどんどん変えていくと、自分自身のこととして、大きな問題や状況が捉えられる。

今の世界、特に日本は、偶然決められた初期値や環境要因が人の人生をかなり左右してしまう社会だけど、なるべく誰もがフラットな条件からスタートできるようにしたい(男性は女性やLGBTQより、明確にハードルが少ない)。また、「自分の仕事」は基点に含まずに、一旦置いておいたほうがよいのでは、とも思う。これらはまた、次の機会に書く。

で、当時のミサイル問題へのぼくの向き合い方は、「ぼくらの里のような平和な場所は、日本にも北朝鮮にも韓国にも、あちこちにあるはずで、そういう場所の人々の暮らしを、たかが国同士の小競り合いで破壊しないでくれ」ということでした。でも、当時はトランプがシリアに電撃的爆撃をしたり、安倍首相が「北朝鮮はサリンを持っている」と言ったりしていて、本気で戦争をしたくない国は、戦争をしたら確実に敗北することがわかっている北朝鮮と、確実に大被害を被ることがわかっている韓国だけ、のように見えたのです。

そこから1年経って、当時のぼくから見たら、この問題は信じられないところに着地しようとしている。文在寅と金正恩が、それぞれの立場で、ものすごい政治的能力を発揮して、高官粛清、火星15、平昌五輪、南北会談、板門店宣言、実験場爆破、ノーベル賞、裏表に数々の手を打って、ついに朝鮮半島自身が朝鮮半島問題のイニシアチブを取る、というところまで漕ぎ着けた。板門店宣言では、韓国・北朝鮮間で2018年中に平和協定を結ぶことが含まれているので、何とかしてそこまで実現して欲しい、と思います。

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先日、「劣化する支援6」というイベントに参加して、NPOが淘汰される時代であることや、的確に批評することが必要なことに気付いた。参加した方々の投稿が素晴らしいので、紹介します。

・榎本雄太さん(行政書士えのもと事務所 行政書士)
https://note.mu/velolibella/n/nb02b30468c49

・久野美奈子さん(NPO法人起業支援ネット 代表理事)

「批評の批評」を試みてブログにしようと思ったけど、まとまらず…断念。思考の断片としてこちらに。昨日は「劣化する支援@…

久野 美奈子さんの投稿 2018年5月26日(土)

 

・青木研輔さん(東大手の会 代表世話人)

【劣化する支援6@名古屋はどうなっているのか/批評の中間支援・感想】劣化する支援@名古屋に参加した感想です。きちんとした文章にはなっていませんので無駄に長いですが、備忘を兼ねて投稿します。用語の使い方など厳密さを欠いていますが、思いつく…

青木研輔さんの投稿 2018年5月27日(日)

 

・萩原喜之さん(NPO法人中部リサイクル運動市民の会 前代表理事)

◆劣化する→暴走するリーダー。について◆僕はリーダーとは暴走するものだと思っています。それが役割でもあります。だからストッパーを用意しておかないと本物の暴走になります。リーダーには幾つの役割がありますが、他のメンバーには無い究極の機…

Yoshiyuki Hagiwaraさんの投稿 2018年5月25日(金)

劣化する支援6→暴力スピーカーの田中さんのおっしゃりたかった「暴力」のところに戻ります。ソーシャルベンチャー、おしゃれNPO、キラキラが無自覚にしている「暴力」についてです。彼らの共通の特徴が社会サービスを手段、目的は自己実現(悪く言う…

Yoshiyuki Hagiwaraさんの投稿 2018年5月28日(月)

劣化する支援6→社会的インパクト評価→砂糖に群がる蟻の便利なツール。(よくわかっていない人が出す補助金の獲得ツール)について。3回目になります。誤解を避けるために説明してきたつもりですが、段々端折り始めています。田中さんは「お金」につい…

Yoshiyuki Hagiwaraさんの投稿 2018年5月28日(月)

 

ぼくの昨年来からの問題意識は、自らの存在意義の証明に値しない社会的成果(影響)は視野の外とするNPOやソーシャルセクターの組織が世の中には数多くあることに気づき、それは本当に公益的な組織と言えるのだろうか?ということでした。

営利企業が取引当事者以外に生み出した不利益のことを「外部不経済」というけれど、それにならって表現すると、社会的組織が取引当事者以外の社会的(ここでは、人権的・倫理的という意味での)後退を生み出す「外部不社会」のような状況が、いろんな局面で顕著になっている。

例えば、こういうのも、その一部だと思う。

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この前理念に関する記事を書いたのだけれど、思っていたことの半分しか書けていなかった。もう半分は、とても当たり前だけれど、個人としての「ありかた」は、理念とはまったく関係のないところでも、ものすごく大事だよ、ということです。

なぜかというと、日々のありかたが人をつくるからです。
思想や知識、情報など、頭の中にあることが、人をつくるのではないと思う。
頭の中にあることは不安定だし、不定形だし、柔らかいので、ありかたに反映されない思想や知識は、すぐに消え去ってしまう。生き方が表情に現れるように、日々のありかたが積み重なって、人のこころを変えてゆく。

壮大なビジョンを掲げて、組織の機能と理想を追求して、結果として孤立してしまったリーダーを、ぼくは知っている。
今になって思うことは、現実に起きていることとあるべき姿とのギャップが年月を重ねるごとに大きくなっていき、それをどうにか埋めようとして、自らが強くあらねばならない、強くあろうとして、その結果、より一層孤立を深めてしまったのだろうと思う。

この問題に後ろ髪を引かれている方々の多くとたぶん同じで、孤立に至るまでぼくが何もできなかったことは、いまでも心残りがあります。「地域のコモンズと評価に関する研究会」という会をはじめたのは、だからこそ、これから同じようなことをこの地域で起こしたくない、という想いも影響している。
それに、これからは、孤立の川を渡りそうなリーダーに、いつでも足を止めて、自分のありかたを見つめる時間を作っていいんだよ、と伝えるのを、自分の役目の1つにしようと思う。

そうして、足を止めたら、ぼくの里山に遊びにでも来て、もうミサイルの飛んでこない空の下で、ゆっくりお茶を飲みましょう。

いつでも、どこからでも、やり直せるのだから